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2009/04/24 (Fri)23:59
武、誕生日おめでとー。
実は29日と思ってたんだよね。
それって、同級生の誕生日だったよ(テヘ

さて、気が向いたので、山獄誕生日小話でも書きますか。

「なぁ、獄寺。」
「んだよ」
ツナが笹川と帰ったから、という理由で今、俺たちは一緒に帰っている。
一緒に帰るのはそうめずらしいことでもなかったが、いつもドキドキしているのは彼女は知らないだろう。
能天気な性格だとよく呆れられるからな。

「なぁ、獄寺」
「だから、なんだよ」
さっきから呼びかけても、彼女はこちらを振り返らない。
だから何度も何度も呼びかけているのだけれど。
分かれ道に来ても一向にこちらに向いてくれることはなかった。

「なぁ、獄寺」
「しつこい」
さっきから何んだよ、とようやく彼女はこちらを向く。
けれど目線を合わせることはしなくて。
「今日、さ」
それでもこのまま別れるのは嫌だったから、思い切って告げる。
「誕生日なんだ」
「んなこた知ってる」
だろうな、と思う。
だって、朝からずっとクラスメイトや部員、挙句の果てには他学年の生徒にまで祝われ、プレゼントをもらったのだから
けれど、
「獄寺からまだ言ってもらってねえのな」
誕生日おめでとう、と。

「くだらねえ。俺は帰る」
切って捨てるように獄寺はそのまま背を向けて、本当に帰ってしまった。
「くだら、なくなんかないのに」
俺は他の人からなんかいらない。
プレゼントも、祝いの言葉も、獄寺からの一言には負けると思っているのに。

でも、
「あれが獄寺なんだよな」
呟いて、家路に着いた。
元気がないな、と親父に言われるのはもう数分後。




――ピリリリリリ
もうすぐ日が変わろうというころ、携帯の着信音がなった。
うとうとしていた俺は、画面の確認もすることなく、通話ボタンを押した。
「――もしもし、誰?」
『――――』
「もしもし?」
相手は沈黙して、言葉を発そうとしない。
不振に思って、携帯を切ろうとしたときだ。

『誕生日、おめでとう』
――ッツーツー

小さく呟かれて、電話はそのまま切れた。
目を瞬かせて、頭で先ほどの言葉を反芻する。
この声を間違えることはしない。

画面を確認して、思わず笑んだ。
《通話時間 30秒
獄寺隼人 4月24日23時59分》

最初に言ってあげたかった、という話は良く聞くけれど。
最後ってのも、オツだよな。
「これが、獄寺なんだよな」
今頃は顔を真っ赤にしているだろう彼女に明日なんていってあげようか、と思いながら、布団にもぐりこんだ。

――――――――
というわけで少し過ぎちゃったけど、修正しておきます(笑)
にょの意味がねえなんて、言わない。
私は獄寺はにょ派なんだ!!
気が向いたら獄視点書こう

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