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2008/10/31 (Fri)22:38
昨日PCサイト更新しました。
今日携帯サイト更新しました。

次は拍手を更新予定です。
しばらくお待ちください。


ってことで、白黒逆転話

「テメエ誰だ」
前にも来たことがある縦横無視の白い世界。
その場にいるのは白い髪、青白いと言われるほどの肌を持つ俺と、真っ黒い姿の残月。そして――、
『俺はお前だよ』
この世界に空以外の色があったのか、と思った。
その色はこの世界にはひどく不釣合いで、俺とよく似た顔の男は俺とまったく違う笑顔で笑った。

「意味分かんねえ」
『そうかな? 俺はお前。お前の本能』
小首を傾げるソイツの言うことはさっぱりだ。
「本能?」
『そう。本能。けど、お前のほうが本能みたいだよな』
そういって楽しそうに笑う。
気にくわねえ。
眉を寄せて思い切り睨んでやったのに、ソイツは意にも介さず笑いつづける。
右手に残月を掲げ・・・。
「・・・なんでてめえが残月持ってやがる」
『それはまるで自分のもののように言うんだな』
「俺のじゃねえか」
そういうとソイツは面白そうに哂った。
ゾクリと背中に寒気が走る。
『まさか。この力がお前の?』
その視線に気おされる。
『自分だけの力だと過信すれば、あの男と同じ獣だぞ』
あの男とは先ほどまで戦っていた男のことだろう。
軽蔑したような視線を向けた。先ほどの男に。
同じ視線を向けられることに吐き気がして、視線をソイツの隣にいる漆黒の男に移す。
「俺と来い。残月」
『俺に勝てたらな』
ソイツはそう言って一歩踏み出す。
俺も手近にあった刀に手を伸ばした。

≪忘れるな、私はお前と共にある≫
残月の声で現実世界に戻されたことに気づく。
目の前にいるのは先ほどまで戦っていた男が獣と称した男。
『お前が怖気ついたらすぐに変わってやるよ』
眩いほどの色彩を放つ同じ姿をした男の声が聞こえる。
小手先なだけの力など効かなくて、本気で殺されるかと思った。

====

オレンジの男は空を見上げた。
先ほどまで曇っていた空は綺麗に晴れている。
きっと一護が全力を出して思い切り戦えたのだろう。
いつもいつも心の底で何かをセーブしている一護。
本当は自分は本能ではないのかもしれない、とそう思う。
自分はもしかしたら理性なのかもしれない。
母を失ったショックは自分に世界を拒絶させ、防衛本能が目覚めた。
理性も優しさも、悲しみに耐えられず、全てを本能にまかせた。
だから本来なら自分があの場所にいたのかもしれない。
否、詮無いことを考えても仕方が無い。
今ここに生きているのは彼で、自分は彼の手助けが出来るだけでいいのだ。
だって自分も彼で、彼も自分なのだから。


―――――――
補足説明。
なんか微妙に筋が違ってしまった。
えっと、一護は昔一つで、お母さんが死んだとき、一護と白様に分かれました。
一護が理性、白様が本能。
原作では一護が表ですが、今作では逆。ショックで理性が内なる世界に留まった。
という感じです。
PCにアップするときはもう少し書き足します。
また話が出来たらこっちでアップしますね。
ありがとうございました

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